小さな小さな「海の宝石」の「ウミウシ」は、飼育することが難しく、水族館でもなかなか出会えない存在です。このウミウシが国内でも最大規模の約20種100点という規模で展示される、「海の宝石 ウミウシ展」が、大阪市港区の天保山マーケットプレース内「海遊館サテライトギャラリー minimini水族館」にて開催中!観覧は無料。アオウミウシ、アカエラミノウミウシ、ムカデメリベ、シラヒメウミウシなどが登場します。
ウミウシは、不思議でカラフルな姿がとてもかわいらしい巻き貝の仲間。小さな体にフシギが詰まっています。本展は、2014年7月19日(土)から約1年2ヶ月にわたり開催してきた「海の宝石 ウミウシ展」のリニューアル版。水槽が6基から10基に増え、展示種数は約10種50点から約20種100点にパワーアップし、より多くのウミウシをお楽しみいただけます。
シラヒメウミウシ
「シラヒメウミウシ」はまさに「雪うさぎ」のようななウミウシ。成長しても体長1cmの小さな体。黄色と赤、2色のふちどりされた身体の中に内臓がうっすらと透けて見えます。
アカエラミノウミウシ
「アカエラミノウミウシ」。ミノウミウシの仲間は、背中にある赤いミノ状の突起の先に毒のある刺胞をそなえて身を守っています。
コノハミドリガイ
この「コノハミドリガイ」は自分で光合成できる、非常に珍しい生態のウミウシ。海藻の汁をエサにしており、食べた葉緑体を用い、光合成をして栄養を得ることができます。
ミヤコウミウシ
「ミヤコウミウシ」。全身にちりばめられた青色の斑点の輝きは一見の価値あり。個体によって、トルコ石のようなブルーであったり、エメラルドのようなグリーンであったり微妙に違います。
幾何学模様がモダンでかっこいいキカモヨウウミウシ
体の形が非常にフシギなムカデメリベ
ウミウシは2~3cmぐらいの小さい種が多く、動きもゆっくりしています。日本だけでも1000種以上、大阪湾にも100種以上がいると言われており、その多様さが魅力。「ウミウシ展」では、大阪湾のウミウシを中心に、人気のあるものから珍しいものまで、種類を入れ替えながら展示を行います。最近では写真集などで紹介される機会も増えましたが、水族館などでも出会うことは難しい生き物。その小さくて愛らしい素敵なウミウシの生の姿をご鑑賞ください!
■「海の宝石 ウミウシ展」
期間:2015年10月9日(金)~2016年4月10日(日)
時間:11:00~20:00 ※天保山マーケットプレースの営業時間に準ずる
場所:天保山マーケットプレース3階 海遊館サテライトギャラリー minimini水族館
住所:大阪府大阪市港区海岸通1-1-10
料金:無料
writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員、white-screen.jpライター、A4Aコーディネーターなどを経て現在フリーランスのライター/エディター。FITC Japanese Ambassadorなど、海外と日本のデジタル・クリエイティブを繋げるための活動も行う。
https://twitter.com/akiko_saito