ユーザーの声に応えるスノーピークのものづくり。
新潟県の燕三条駅から車で山へと向かう。
クネクネと細い山道を登っていくと、パッと見晴らしのいい土地に出た。
そこにコンクリートのモダンな建物がある。スノーピークの本社だ。
「こんなところに会社があるのかと思ったでしょ。
少し不安になってから来たほうが面白い」と笑って出迎えてくれたのは、
山井太(とおる)社長。なんと見渡す限りがほぼスノーピークのキャンプ場。
キャンプ場付きの本社なんてレベルではなく、
大きなキャンプ場のなかに本社屋があるかのようだ。
スノーピークは、現在の山井太社長の父親でもある先代の山井幸雄前社長が
1958年に創業したアウトドアメーカーだ。
先代は谷川岳の一ノ倉沢が大好きで、
社長室にはいまでも幸雄前社長が一ノ倉沢で撮ったという写真が飾ってある。
大きなガラス張りの社屋は、外を見渡すのに最適。デスクから顔を上げると、すぐ緑が目に入る環境だ。